未来への展望(目標)が、お互いにとって同じでなければ、治療やレッスンは難しい
「初めまして〜よろしくお願いします」
利用者さんやクライアントさんと初めてお会いした時から、お互いの「未来への展望(目標)」が同じことはありえない…
文章にすると当たり前のように感じるけれど、実際はどうだったろうか?
最初から、こちらが提供したいことや思いを押し付けていたことはないだろうか…
基本的な情報や疾患の特徴などから、過去の経験を頼りに、決めつけて対応したことはないだろうか…
かなり心当たりがあるような(^^;
こちらの思いは一貫している「より良い身体の使い方・生活をガイドしたい」、「改善に向けたアイデアを提供したい」
この思いを一方向性に伝えようとすると、上手くいかない
相手はまだそんなことを望んでいないかもしれない…
未来への展望(目標)がお互いに揃わなければいけない
車輪で考えれば、両輪が同じ方向に転がらなければ、前には進めないはず
では、どうやって未来への展望(目標)を揃えれば良いのだろう
「コミュニケーションをとることから始める」
直接の会話からの情報
立ち振る舞い方
他の人とお話している時の内容、思考の習慣
立ち方、歩き方などの動き方
雰囲気、佇まい
目の前の人の思考、感情、感覚、運動の4つの要素がどのように行動として現れているのかに注目する
もちろん痛みや現病歴、既往歴などの基本的な情報は重要
ただそういった情報以上に、その人から現れる思考、感情、感覚、運動の習慣的なものを把握することが重要だと思う
デイサービス内での関わりに例えれば、送迎中やフロア内の過ごし方など直接関わらない時間を通して把握できることが多い
会話の中でなんでその言葉を選んだんのか
なんでその動き方なのか
せっかち
ゆっくり
落ち着かない
言葉がポジティブorネガティブ
自分優位
他者優位
様々な視点でその人をみる
直接関わる時間以外から得る情報のほうが有益なことが多い
そこからある程度の思考、感覚、感情、運動の4つの要素の習慣を推察
実際の会話を通して、推察した内容を確認していく(相手には気づかれない程度に)
ここまでの情報をもとにして、「未来へ展望(目標)」を確認、擦りあせていく
あくまで相手の習慣に合わせながら
習慣になさすぎる提案はパニックゾーンへ
習慣にないがまだ手に届くところの提案はラーニングゾーンへ
習慣的な提案はコンフォートゾーンへ
対象者さん、クライアントさんの状況に合わせて、導くゾーンをこちらが想像しておくことが大切だと感じます
沖縄キャンプ風景