運動は何を目的に取り組んでいますか?
普段取り組んでいる、運動とはそもそもどういったものでしょうか?
筋力をつけるために筋トレをする
からだを柔らかくするためにストレッチをする
体力をつけるためにトレッドミルやエルゴメーターをする
これらの運動は
定量的強化と言えます
強化学習とも言いますが
今あるものをより強化するための運動です
定量的強化とは別に
定性的強化を目的とした運動があります
運動学習とも言います
感覚に注意を向けた運動
歩き方に注意を向ける
座り方や立ち方に注意を向ける
床に落ちたものを拾う際の、からだの動き方に注意を向ける
様々な運動を注意を向けながら取り組む
ゆっくり感じながら動く
これが定性的強化(運動学習)を目的とした運動です
定量的強化と定性的強化
もちろんどちらも大切ですが
ボディワークでは、定性的強化にフォーカスしたレッスンを進めていきます
定性的強化に必要な要素
運動の際に、力をいつどのように適応するのかについては、十分な固有感覚情報に基づいて、必要な力の配分を決定します
固有感覚情報が不十分であれば
粗大な動き
力任せの動き
局所に頼った動き
快適とは言い難い動きになるかもしれません
脳に入力される固有感覚情報を全て認識することは困難で、ほとんどの情報は無意識に処理をされます
結果として、習慣へと繋がります
習慣化は、幼少期の発達、教育、職業、怪我や病気、感情等を含め、様々な日常的な運動を通して作り上げられます
人それぞれの主観的な基準に基づいて、生活するのに好ましいパターンが選択されると、すぐに新しい習慣を作ります
怪我をした時の歩き方が、怪我が治った後も続くのはなぜでしょうか?
妊婦さんが出産後も、妊娠中のように動くのはなぜ?
幼少期に手に入れた動き方が、大人になっても変わらないのはどうしてでしょう?
無意識の内に、その時々の固有受容感覚を通して、「その時に快適な動き方を習慣化」してしまうからです
運動と感覚が織り混ざり、幼少期の発達に加え、人生の様々なイベントが融合し、習慣がより強固なものになるのかもしれません
習慣は便利ですが
厄介でもあります
生活が変わったときに、新しく見合った習慣を手に入れることができれば、トラブルは少ないかもしれません
ただ多くの場合は
手に入れた習慣を手放せず
固執し
今の生活には見合わない習慣を
さも当たり前のように使って生活をしています
見合っていない習慣に気づくことさえなく…
定性的強化(運動学習)では、この習慣を変えていくことを目的にしています
見合わない習慣を持ったまま、定量的強化(強化学習)をすればトラブルに繋がるかもしれません
定性的強化(運動学習)により新しい動きに見合った習慣を手に入れてから
定量的強化に取り組む必要があります
この順番が大切だと思います🍀
ますば今のご自身の習慣を知ることから始めませんか?
そのためにボディワークは最高のツールになるはずです^ ^